予防接種/乳児健診
予防接種/乳児健診
オンラインで予約をとることが可能です。
在庫確保のため、接種希望日の1週間前が予約の締め切りです。
定期接種の期限がせまっているなど、
予防接種施行曜日は月曜、水曜、木曜、金曜の14時~16時が基本で、午前診・夕診の一般診療の時間帯でも一部行っております。
ワクチンは感染原因となるウイルスや細菌をもとに作られており、それらの状態によって、生ワクチン、不活化ワクチン、トキソイドなどに分けられます。
・生ワクチン
生ワクチンは、病原体となるウイルスや細菌の毒性を弱め、病原性を消失させたものを原材料として使用します。毒性を弱められたウイルスや細菌そのものを体内に接種することで免疫をつけていくため、接種回数が少なく、自然感染に近い状態で免疫がつけられます。
・不活化ワクチン
不活化ワクチンは、病原体となるウイルスや細菌の感染する能力を消失(不活化)させたり、毒素を無毒化(殺菌)したりしたものを原材料として使用します。つまり、病原体そのものではなく、病原体の一部がワクチンとなっているので、体内で病原体が増えたり感染症を起こすことはありません。何回かの追加接種が必要となります。
・トキソイド
トキソイドは、細菌が産生する毒素だけを取り出して無毒化したものを原材料として使用します。細菌に感染した際に、毒素による発病を防ぐことができます。不活化ワクチンと同様に、追加接種をして免疫を高めます。
・混合ワクチンについて
2種類以上のワクチンを混合したものです。生後2カ月から4種混合ワクチン(DPT-IPV)、1歳から麻しん風しん混合ワクチン(MR)が定期接種で行われています。
アルファベットの表記は英語の病名の頭文字をとったものです。
DPT-IPV:ジフテリア(D)、百日せき(P)、破傷風(T)、不活化ポリオ(IPV)の4種混合ワクチン
DPT:ジフテリア(D)、百日せき(P)、破傷風(T)の3種混合ワクチン
DT:ジフテリア(D)、破傷風(T)の2種混合ワクチン
MR: はしか(麻しん)(M)と風しん(R)の混合ワクチン
※2024年4月より4種混合ワクチンにヒブが追加された5種混合ワクチンが開始となります。
予防接種には市区町村が主体となって実施する「定期接種」と、接種するかどうかを受ける側(赤ちゃんなら保護者)に委ねられている「任意接種」があります。
定期接種は予防接種法に基づいて行われ、対象年齢のうちに受ければ原則公費(一部自己負担が発生する地域もあります)で受けられます。経済的負担の少ないワクチンです。一方、任意接種のワクチンは、健康保険が適用されませんので、接種費用は基本的に自己負担となります(自治体によっては接種費用の助成が受けられるところもありますので、補助内容の詳細についてはお住まいの市区町村などにご確認ください)。これらの予防接種の重要性には差はありませんので「定期接種」と「任意接種」を区別せずに、必要なワクチンはすべて受ける方が、それだけお子さんを感染症から守れる確率が高くなります。
対象となる病気にかかるリスクなどについて一緒に考え、お子さんにとってより適切な予防接種をしていきましょう。
標準的なワクチン接種の開始時期の目安は以下となります。
■生後2カ月以降
Hib(ヒブ)ワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチン、4種混合ワクチン(DPT-IPV)、ロタウイルスワクチン
■生後5カ月以降
BCG
■1歳以降
麻しん風しん混合ワクチン(MR)、水痘(みずぼうそう)ワクチン、おたふくかぜワクチン
■3歳以降
日本脳炎ワクチン
■5歳以降
3種混合ワクチン(DPT)
■小学校高学年以降のワクチン
HPV(子宮頸がん)ワクチン
2種混合ワクチン(DT)
■生後6カ月以降、毎年秋〜冬のワクチン接種
インフルエンザワクチン
適切なタイミングで忘れずに接種するようにしましょう。ネット予約では、月齢別に推奨される予防接種がわかりやすくなっていますので、スムーズに予約が可能です。少しでも分かりにくいな、と思われましたら遠慮なくお電話ください。
なお、接種をし忘れてしまった場合でも、スケジュールを組み直して接種できることがあります。予防接種に関してご不明な点や心配なことがございましたらお気軽にご相談ください。
・発熱(37.5℃以上) が認められる
・風邪を引いている(ごく軽いカゼなら接種できます)
・嘔吐、下痢がある
・治療中の重度の病気がある
※急性かつ重症な病気で服薬されているお子さんは、予防接種後の病気の変化が想定できず、またワクチン効果に関しても定かでないことから、接種を延期するのが原則です
・予防接種に含まれる成分で、強いアレルギー反応(アナフィラキシー)を起こしたことがある
・火曜日の昼枠でご予約をおとりしています。
・内分泌分野を得意とする医師の診察
・成長曲線をみて適切な成長パターンであるかどうかの評価します
乳幼児の健診は、乳幼児の発育と栄養状態の確認、先天的な病気の早期発見、成長の節目でチェックすることにより、お子さんの健やかな成長をサポートするものです。予防接種の時期や種類の確認なども行い、漏れないようにする機会でもあります。
定期健診と任意健診に分けられており、定期健診は公費(無料)で受けることができますが、任意健診はご希望に応じて有料で行われます(自治体によって無料券が配布されることもあります)。
定期健診には、生後4カ月、後期健診(9~11カ月)、1歳6ヵ月検診、3歳健診があります。「乳児後期健診」が、当院で受けていただける個別の定期健診で、対象期間は生後9カ月から1歳の誕生日の前日までとなっています。その他の健診は集団健診ですので、自治体から送られてくる案内のハガキをご覧になって受診してください。
箕面市の集団健診に関しては、こちらの箕面市のホームページ内に日程のリンクがあります。
・4カ月健診(集団健診):【受診期間】4~6カ月未満
・乳児後期健診(個別委託医療機関):【受診期間】9カ月~1歳未満
・1歳6カ月児健診(集団健診):【受診期間】1歳6カ月~2歳未満
・3歳児健診(集団健診):【受診期間】3歳3カ月~4歳未満
・1カ月健診(ほとんどが産院での実施)
・6~7カ月健診
・1歳児健診
赤ちゃんの成長・発達には個人差があります。保護者の方に注意しなければならないこと、心配する必要のないことなどをお伝えし、育児に関する不安や疑問を解決していただき、育児を支援していくことも健診の大きな目的です。日頃から気になっている育児上の悩みや心配事などがありましたら、ぜひこの機会に気軽にご相談ください。
後期健診の対象となる生後9~11カ月ごろは、つかまり立ちやハイハイができるようになり、歯が生えてきたり、喃語(なんご:バブバブ、ダーダー、マンマンマなどの言葉)がでてきたりと、多くの変化がみられてきます。運動機能の発達具合、歯の生え具合、喃語がでているか、離乳食の様子などを診させていただきます。また、「パラシュート反射」という体が倒れそうになる時に体を支えるために手を伸ばす反射がみられるのか、予防接種の進み具合なども確認します。この時期の健診で、視覚や聴覚などの先天的な病気が見つかる可能性もあります。また、ハイハイなどができるようになる月齢であることから、行動範囲が広がり、転んだり火傷をしてしまったり、何かを誤って口に入れてしまったり、する危険性も高まる時期です。思わぬ事故が起こりえますので、十分注意してください。
お座り、ハイハイ、つかまり立ちはどの程度できるか。バイバイしたり、物を掴んだりできるか。「マンマンマ、ブーブー」などの言葉を話すか、などをおうかがいしていきます。また、お母さんの育児負担の程度などについてもうかがいます。予防接種の進み具合も一緒に確認していきましょう。
事前に4カ月健診の際にもらっている乳児後期健診質問票(3枚綴りの用紙)をご自宅で記入してきていただけるとスムーズです。
体重、身長、頭囲を測定し、成長曲線と照らし合わせながら、成長度合いを確認します。極端に大きかったり小さかったりしないか、順調に成長しているのかを確認します。
内科的な健診を一通り行います。肌の血色、湿疹など皮膚のトラブルがないか、斜視の有無、呼びかけて振り向いてくれるかなどを確認します。呼吸の音や心臓の音、お腹の診察、男児の場合は、精巣がちゃんと蝕知できるかをチェックします。股関節が左右差なくしっかり開くかもチェックします。
〇姿勢・運動の確認
支えなしでのお座り、手と膝での四つん這い、つかまり立ちなど、これら粗大運動がどの程度できているかを確認します。また、物を指でつまんだり、掴んだりする微細運動の機能もチェックします。
〇神経学的な発達確認
座った状態で左または右に倒すと、倒れる方の手を伸ばし、手を広げて床面につけます。これを側方パラシュート反射といいます。前方パラシュート反射は、うつ伏せで抱き上げ、頭を下にした状態で急に落下させるようにすると、両腕を伸ばして両手、指を開いて体を支えようとする反射です。
これらのテストで転んだ時にちゃんと手が出るかをチェックします。
〇精神発達・社会性・行動発達の確認
「視線は合うか」、「目で物を追えるか」や、「バイバイ」、「パチパチ」などを真似できるかといったことをチェックしていきます。
栄養相談をはじめとする育児全般の相談、生活指導、事故防止の指導などを行います。
乳幼児健診は、専門家に相談できる貴重な機会でもあります。受診前には現在の成長過程を把握し、ふだん気になっていることや、育児への不安やストレスなどを母子手帳に記載しておきましょう。
実際の健診の場になると、相談したかった内容を忘れてしまうことも少なくありません。事前に内容をまとめておくことで、ご自分でも状況を把握でき、健診もスムーズに進みます。