箕面で感染性胃腸炎なら【玉谷キッズクリニック】|小児科専門医が安心の医療を提供

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感染性胃腸炎

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感染性胃腸炎の治療の説明

感染性胃腸炎とは、ウイルスや細菌などの病原体によって引き起こされる胃腸の炎症のことで、主な症状は「下痢」「嘔吐」「腹痛」「発熱」などです。乳幼児や小児では特に冬季に多く、集団生活の場(保育園・幼稚園・学校)で広がりやすい感染症のひとつです。

原因となる病原体は、ノロウイルスやロタウイルス、アデノウイルスなどのウイルスがほとんどですが、サルモネラ菌やカンピロバクター、病原性大腸菌などの細菌性胃腸炎も見られます。感染経路は主に「経口感染(口から入る)」で、汚染された手や食品、水などから体内に病原体が入ることで発症します。

治療は基本的に対症療法です。ウイルス性の場合、特効薬はなく、症状を和らげながら自然に治るのを待つことが中心となります。一方、細菌性では抗菌薬を用いることがあります。特に乳幼児では脱水が心配されるため、水分補給や食事の管理がとても重要になります。

こんな場合は必ずご相談ください

✓ 嘔吐や下痢が続いている
水分をほとんど摂れない・飲んでもすぐ吐いてしまう
おしっこの回数が減っている、尿が出ない
血便や強い腹痛がある
家族や保育園で同じような症状の人が出ている

感染性胃腸炎の症状

① 嘔吐
感染性胃腸炎の初期に多く見られる症状です。特にノロウイルスでは突然の嘔吐から始まることが多く、繰り返すことがあります。吐き気がおさまるまでは水分摂取にも注意が必要です。

② 下痢
水様性の便が1日に何回も出るようになります。便のにおいが強くなったり、白っぽくなることもあります。おむつかぶれの原因にもなるため、こまめなケアが必要です。

③ 発熱
ウイルス性でも発熱を伴うことがありますが、熱がないことのほうが多いです。細菌性の場合には高熱が出ることもあり、経過や症状の程度で見分ける参考になります。

④ 腹痛
腹部の不快感や、周期的に痛がる様子(疝痛)があります。特に小さなお子さんはうまく言葉で伝えられないことが多いため、機嫌の悪さや泣き方に注意しましょう。とくに強い痛みの場合には、細菌性腸炎の可能性が高いです。

⑤ 食欲不振・ぐったり
嘔吐・下痢・発熱が続くと食欲が低下し、脱水や低血糖でぐったりしてくることがあります。元気がなく、遊ばない、寝てばかりいるなどの変化に気づいたら早めに受診しましょう。

感染性胃腸炎の原因

① ウイルス(ノロ・ロタ・アデノなど)
乳幼児に最も多いのがウイルス性胃腸炎です。ノロウイルスは冬に流行し、ロタウイルスは白っぽい便や高熱が特徴です。アデノウイルスは発熱が長引くこともあります。

② 細菌(サルモネラ・カンピロバクターなど)
夏場に多く、食中毒に関連するケースが多いです。生焼けの肉や汚染された水などが原因になることがあり、嘔吐に加えて血便や強い腹痛を伴うこともあります。

③ 経口感染
原因となるウイルスや細菌は、口から体内に入って感染します。手洗いが不十分だったり、食器の共有などで感染が広がります。

④ 潜伏期間
病原体によって異なりますが、感染してから1272時間程度で発症することが多いです。潜伏期間中にも感染力がある場合があり、集団感染に注意が必要です。

⑤ 免疫が未熟な乳幼児がかかりやすい
特に13歳の乳幼児は免疫力が十分に発達していないため、胃腸炎にかかりやすく、また重症化もしやすい傾向があります。

日常の注意点

① 手洗いの徹底
感染予防の基本はこまめな手洗いです。トイレ後、オムツ交換後、食事前など、石けんと流水でしっかり洗いましょう。アルコールは効かないので注意が必要です。

② 汚物の処理は迅速かつ慎重に
嘔吐や下痢の処理時は使い捨て手袋とマスクを使用し、塩素系の消毒液で周囲をしっかり消毒します。使い終わった布やタオルはビニール袋に密封し、できる限り他の洗濯物とは分けて洗いましょう。

③ 水分補給を意識する
脱水を防ぐためには、こまめな水分摂取が重要です。少量ずつ頻回に、経口補水液や湯冷ましなどを与えるようにしましょう。ジュースもOKですが、高い糖質で下痢がひどくなる子もいるので、その場合は少し薄めてください。

④ 食事は無理せず、回復に応じて
嘔吐や下痢が落ち着いてきたら、食事を少しずつ再開します。特に、食材については何を食べてもかまいませんが、しんどい時に本人が好まないもの、生肉や刺身は避け、1回の食事量は少なめおさえてください。

⑤ 登園・登校の再開は元気になって下痢がおさまったら
最低限、元気になっていることが条件です。また下痢便にウイルスがひそんでいるので、しゃばしゃばの水下痢がおさまるまでは自宅で安静にしてください。

治療方法

① 対症療法が中心
おたふくかぜには特効薬がないため、発熱や痛みを和らげる対症療法が中心となります。安静と水分・栄養の補給が基本です。

② 解熱鎮痛剤の使用
発熱や耳下腺の痛みがつらい場合には、アセトアミノフェンなどの解熱鎮痛剤を使用します。

③ 栄養と水分の確保
食事が取りづらいときは、ゼリーやヨーグルト、スープなどを利用して無理のない範囲で栄養を摂取させましょう。水分不足による脱水を避けることが重要です。

④ 安静と休養
腫れや痛みがある期間は無理をせず、安静に過ごすことが治癒を早めます。

⑤ 合併症が疑われる場合の検査・治療
髄膜炎や精巣炎が疑われる場合には、血液検査や超音波検査、髄液検査、入院管理が必要となることもあります。症状の変化に応じて速やかに対応することが大切です。

よくあるご質問

Q:感染性胃腸炎はうつりますか?
A
:はい。非常に感染力が強く、特にノロウイルスなどは少量でも感染します。家庭内・園内・学校内での感染対策が重要です。

Q:どれくらいで治りますか?
A
:多くは1日程度で嘔吐がおさまり、23日で元気になります。ただし、下痢だけが1週間以上続くこともあります。回復しても無理をさせず、様子を見ましょう。

Q:脱水が心配なときのサインは?
A
:おしっこの回数が減る、口の中が乾いている、泣いても涙が出ない、目の周りがくぼんでいる、ぐったりしているなどが脱水のサインです。点滴や治療が必要かを判断しますので、早めにご相談ください。

Q:園や学校にはいつから行けますか?
A
:元気になり食事がある程度とれ、水様下痢がおさまってから登園・登校ができるようになります。登園許可証が必要になりますので、ご相談ください。

Q:兄弟にうつらないようにするには?
A
:手洗いの徹底、トイレやおむつ替え時の使い捨て手袋の使用、タオルの分別、十分な消毒を行いましょう。発症者は手洗いの時にペーパータオルを使うようにし、食事も使い捨ての紙皿や紙コップなどを使うと処理が楽になります。

Q:予防接種はありますか?
A
:ロタウイルスに対しては定期接種があります。その他のウイルスや菌については、予防接種はありません。