箕面で水ぼうそうなら【玉谷キッズクリニック】|小児科専門医が安心の医療を提供

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水ぼうそう

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水ぼうそうの治療の説明

水ぼうそう(すいとう)は、「水痘・帯状疱疹ウイルス(VZVVaricella-Zoster Virus)」によって引き起こされるウイルス性の感染症で、子どもがかかる代表的な感染症のひとつです。主な症状は、発熱とともに現れる「かゆみを伴う水ぶくれ(小水疱)」で、最初は赤い発疹から始まり、すぐに水ぶくれとなり、やがてかさぶたになって治癒していきます。

感染力が非常に強く、空気感染・飛沫感染・接触感染のいずれでも広がるため、家庭や園・学校での流行時には注意が必要です。発症前日頃から感染力があり、知らないうちに周囲に広げてしまうこともあります。

治療は抗ウイルス薬内服を用います。水ぼうそうには予防接種があり、現在は定期接種として2回の接種が推奨されており、重症化の予防や発症の予防に大きな効果を発揮します。

こんな場合は必ずご相談ください

✓ 発熱とともに赤い発疹が出始めた
かゆみを伴う水ぶくれが体や顔に広がっている
周囲に水ぼうそうの子どもがいる
発疹が口の中や目の周りなどにも出てきた
発疹の数が多く、全身状態も悪そうに見える

水ぼうそうの症状

① 発熱
多くの場合、発疹が出る前または同時に38℃前後の発熱が見られます。高熱ではないこともありますが、13日程度熱が続くことが多いです。

② 赤い発疹から水ぶくれへ
最初は赤いブツブツ(紅斑)として出現し、数時間〜1日以内に水ぶくれ(水疱)となります。さらにその後、かさぶたになる、という経過をたどります。

③ 強いかゆみ
水ぼうそうは非常にかゆみが強く、掻き壊すことでとびひや二次感染、痕が残る原因にもなります。特に小さなお子さんでは注意が必要です。

④ 発疹が全身に広がる
顔・頭皮・体・手足と全身に水疱が出ます。発疹は紅斑、水疱、痂疲(かさぶた)と、さまざまな段階が混在して見られます。

⑤ 全身のだるさ・機嫌の悪さ
熱と発疹により、元気がなくなる、食欲が落ちる、ぐずぐずするなどの全身症状が見られることもあります。重症例では入院が必要になることもあります。

水ぼうそうの原因

① 登園・登校は全ての発疹がかさぶたになってから
水ぼうそうは強い感染力があるため、発疹が全てかさぶたになり、感染力がなくなるまで登園・登校はできません。登園投稿許可証も必要となるため、治ったと思われたタイミングで受診してください。

② かゆみ対策をしっかりと
かき壊しは痕を残す原因になります。かゆみ止めの軟膏や飲み薬などで、少しでもかゆみをやわらげていきましょう。

③ 水分・栄養の補給
熱がありしんどい場合は食事がつらいこともあります。ゼリーやスープなど、のどごしが良いもので水分・栄養を補いましょう。

④ 入浴はシャワーで軽く洗う程度
全身を清潔に保つため、発熱がなければぬるめのシャワーで優しく洗う程度は問題ありません。こすらず、泡で優しく洗って清潔を保ちましょう。

⑤ 家族や兄弟にうつらないよう注意
同居家族の中にワクチン未接種の兄弟がいる場合は特に注意が必要です。感染拡大を防ぐために、共有物や接触の頻度に注意しましょう。

水ぼうそうの治療方法

① 抗ウイルス薬の内服
発症初期であれば、抗ウイルス薬の内服が有効とされています。重症化のリスクがある場合には積極的に使用されます。

② 解熱・かゆみ止めの使用
発熱やかゆみが強い場合は、アセトアミノフェンなどの解熱薬や、抗ヒスタミン薬が処方されることがあります。かゆみによる不眠や不快感を和らげる効果があります。

③ 外用薬によるスキンケア
かゆみを抑える軟膏やローションを使用することで、掻き壊しや二次感染の予防になります。かさぶたができるまでしっかりケアを続けることが大切です。

④ 二次感染の予防と対応
水疱を掻いて細菌が入ると、とびひや膿痂疹になることがあります。二次感染を起こした場合は抗生剤の外用や内服が必要です。

⑤ 重症例や合併症がある場合の入院管理
免疫不全のある子どもや乳児で重症化が懸念される場合は、入院して点滴治療や全身管理が必要となることがあります。ぐったり感が強い場合は早めにご相談ください。

よくあるご質問

Q:水ぼうそうはうつりますか?
A
:はい。非常に感染力が強く、空気感染・飛沫感染・接触感染すべての経路でうつります。同じ空間にいるだけで感染する可能性があります。

Q:どれくらいで治りますか?
A
:発疹が出てから710日ほどでかさぶたになり、自然に治癒します。かさぶたが全てできるまで、感染力があります。

Q:登園・登校はいつからできますか?
A
:全ての発疹がかさぶたになり、全身状態が良好であれば登園・登校可能です。許可証が必要ですので、受診していただき、ご相談ください。

Q:一度かかったらもうかかりませんか?
A
:基本的には一度の感染で終生免疫が得られるため、再感染することはまれです。ただし、ウイルスは体内に潜伏し、大人になって帯状疱疹として再活性することがあります。

Q:水ぼうそうの予防接種は必要ですか?
A
:はい。水ぼうそうワクチンは定期接種になっており、12歳に2回接種することで重症化を防ぐ効果が高まります。

Q:ワクチンを打ってもかかることがありますか?
A
:ありますが、多くの場合は軽症で済みます。発疹の数が少なく、発熱も軽度で済むことが多いため、ワクチン接種は非常に有効です。