箕面で子供の発熱なら【玉谷キッズクリニック】|小児科専門医が安心の医療を提供

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発熱

箕面で子供の発熱なら【玉谷キッズクリニック】|小児科専門医が安心の医療を提供

治療の説明

お子さんの「発熱」は、体がウイルスや細菌と戦っているサインです。小児科では、単に熱を下げることが目的ではなく、「なぜ熱が出たのか」という原因を突き止め、その原因に応じた治療を行います。
 
風邪のように自然に治る病気であれば症状をやわらげる治療を行い、細菌感染によるものと判断すれば抗菌薬の使用を検討します。重要なのは、発熱の背後に重篤な病気(髄膜炎、肺炎、尿路感染症など)が隠れていないかどうかを早期に見極めることです。

診断方法

診察時には、以下のステップで診断を行います。

  1. 問診:発熱が始まった時期、最高体温、その他の症状(咳、鼻水、下痢、発疹、嘔吐など)を詳しく伺います。
  2. 診察:喉、耳、胸、腹部、皮膚などをチェックし、感染源がどこにあるかを探ります。
  3. 必要な検査:ウイルスなどの迅速診断検査、血液検査、尿検査、を行う場合があります。特に原因が不明な高熱や、ぐったりしている場合には積極的に検査します。
  4. 病気の重症度の判断:外来で経過を見られるか、入院が必要かの判断も行います。

こんな場合はご相談ください

✓ 3日以上高熱が続いている場合
生後3か月未満で38度以上の発熱
ぐったりして反応が鈍い、顔色が悪いと感じたとき
呼吸が苦しそう、ゼーゼーと音がする場合
けいれんを起こしたとき
水分がとれず尿が出ない場合
発疹や異常な皮膚の色が見られる場合

症状

高熱が続く

ウイルス感染でも高熱が出ることは珍しくありません。ただし、3日以上続く場合や、熱が下がった後にまた上がる場合は細菌感染やその他の病気がないかも考えます。

ぐったりして元気がない

発熱自体の影響で元気がなくなることもありますが、ぐったりして反応が薄い場合は、重い感染症や脱水などの可能性があるため注意が必要です。

食欲不振と水分不足

熱があると食欲が落ちるのは自然なことですが、水分も取れない状態が続くと脱水症状を起こすことがあります。おしっこが出ない場合は受診を急ぎましょう。

けいれんを起こす

熱性けいれんは子どもに多く見られます。長く続く場合(10分以上)や、痙攣のあとに意識が戻らない場合は緊急の対応が必要です。ご自宅で痙攣が起こってしまった場合には、基本的には救急車を呼ぶほうが安全です。

発疹や皮膚の変化

溶連菌や、水ぼうそう、麻疹、川崎病など、発熱に伴って皮膚の変化が出る病気もあります。皮膚の症状が見られた場合は写真を撮って診察の時に見せていただくと診断の助けになります。

考えられる原因

風邪(ウイルス感染症)

最も多い原因で、喉の痛みや咳、鼻水を伴います。通常は自然に治りますが、長引く場合は注意です。

インフルエンザ

冬に多く、急な高熱と全身倦怠感、関節痛を伴います。治療薬が使えるタイミング(発症48時間以内)を逃さないことが重要です。

細菌感染症(中耳炎、肺炎、尿路感染症など)

ウイルスではなく細菌が原因の場合、抗生剤が必要です。放置すると重症化するため、早期発見が重要です。

突発性発疹

生後6か月~2歳くらいに多く、4日ほど高熱が続いた後に全身に発疹が出る病気です。

川崎病

5日以上の発熱と発疹、目の充血、唇の赤み、首のリンパ節の腫れ、などが特徴です。心臓に影響を及ぼすことがあるため、診断が非常に重要ですが、初期には診断が難しいことも多く、注意が必要です。

ホームケアについて

こまめな水分補給

熱があると汗をかくため脱水しやすくなります。経口補水液やイオン飲料など、塩分も含んだ飲み物がおすすめです。

無理に食べさせない

食欲がないときは無理に食べさせる必要はありません。水分を優先して、食べられるときに少量ずつ与えましょう。カロリーが全くとらないと低血糖のリスクもあるので、ジュースやスポーツドリンクも摂取してください。

過ごしやすい環境を保つ

発熱しているときは、寒気を感じる時もあれば、暑く感じる時もあります。本人が過ごしやすい環境が大切なので、寒がっていたら厚着をさせてあげ、暑がっているなら涼しくしてあげてください。

安静と休養

体を回復させるために、できるだけ静かに過ごさせましょう。

解熱剤の使用

無理に平熱に戻す必要はありませんが、本人がつらそうなときは解熱剤を使ってあげてください。

治療方法

対症療法

ウイルス感染の場合は解熱剤や痛み止めなど、症状を和らげる治療が中心です。

抗生剤

細菌感染が疑われる場合は、医師の判断で抗生剤を処方します。子供の熱のほとんどは抗生剤を必要としないウイルス感染症です。

点滴治療

水分が取れない場合や脱水症状がある場合には点滴が必要です。

入院治療

重篤な感染症が疑われる場合には入院での集中的な治療が行われます。対象の患者さんには、紹介状を書かせていただきます。

専門医への紹介

特殊な病気が疑われる場合には検査や治療ができる専門施設への紹介を行います。

よくあるご質問

Q:体温は何℃から病院に行けばいいですか?
 A:生後3か月未満のお子さんは38度以上出た時点、または元気がなくぐったりしている場合はすぐに受診をしてください。3日以上続く場合もご相談ください。熱がでてすぐだったり、高熱でなくとも、心配なときにはご遠慮なくご相談ください。

Q:解熱剤はすぐ使うべきですか?
 A:お子さんがつらそうな時は積極的に使うことを当院ではおすすめしています。熱そのものは体の防御反応なので無理に下げる必要はありません。しかし、熱でぐったりしていると食事や水分がとれなくなってしまい、ご家庭でも心配だと思いますので、その場合は解熱剤を使ってあげてください。

Q:夜間に熱が上がった場合どうしたら?
 A:水分をしっかりとらせて、様子を見ましょう。意識がはっきりしていて水分が取れていれば翌朝の受診で大丈夫です。

Q:高熱が出たらすぐ抗生剤が必要ですか?
 A:すべての発熱で抗生剤が必要なわけではありません。ウイルス感染には効果がないため、医師の判断が重要です。

Q:発熱で登園・登校はいつから?
 A:解熱して元気なら登園・登校可能です。改善してから24時間以上経過していればより安全です。インフルエンザのように病気によっては基準が決められているものもあります。