箕面で子供の繰り返す発熱なら【玉谷キッズクリニック】|小児科専門医が安心の医療を提供

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繰り返す発熱

箕面で子供の繰り返す発熱なら【玉谷キッズクリニック】|小児科専門医が安心の医療を提供

治療の説明

「治ったと思ったらまた熱が出る」「月に何度も発熱を繰り返す
 
このような繰り返す発熱は、多くの親御さんが不安を抱える症状の一つです。

一過性の風邪ではなく、免疫異常や特定の感染症、稀な疾患が隠れていることもあります。小児科では、単なる風邪の繰り返しなのか、原因となる病気(例:自己炎症性疾患、周期性発熱症候群、免疫不全など)なのかを見極め、総合的な診察と検査を行います。

単純な「風邪のたびの発熱」だけでなく、原因を探るべき発熱もあるため、適切なタイミングで受診・検査が大切です。

診断方法

繰り返す発熱の診断には、詳細な聞き取り(問診)と精密な検査が欠かせません。

  1. 問診
     
     ・これまでの発熱の回数、発熱パターン(周期性、時期など)
     
     ・発熱以外の症状(発疹、関節痛、リンパ節の腫れ、腹痛、口内炎など)
     
     ・家族歴(遺伝的な病気の有無)
     
     ・成長・発達状況

  2. 身体診察
     
     繰り返す発熱に関連するサイン(皮膚、関節、腹部、リンパ節など)を詳しく確認します。

  3. 血液検査・尿検査
     
     ・慢性的な炎症の有無(CRP、白血球数、貧血、免疫グロブリン量など)
     
     ・自己抗体や感染症のマーカー
     
     ・免疫異常のスクリーニング

  4. 画像検査
     
     胸部レントゲン、腹部エコー、CTなども必要に応じて実施します。
    (画像検査が必要な場合は、総合病院などを紹介させていただきます。)

  5. 専門医への紹介 
     小児免疫専門医、小児リウマチ科、小児感染症科などの専門医と連携し診断を進める場合もあります。

 

このような場合はご相談ください

 ✓ 毎月のように発熱を繰り返している
 ✓
発熱以外に口内炎、関節痛、発疹などが一緒に現れる
 ✓
周期的(例えば毎月同じ頃)に発熱する
 ✓
発熱のたびにぐったりして水分がとれない
 ✓
発育不良(体重や身長の伸びが悪い)がみられる
 ✓
家族にも同じような症状がある
 ✓
何度も肺炎や中耳炎など重い感染症を繰り返す

症状

発熱が何度も繰り返される

一度治まっても、短期間で再度発熱することを繰り返します。

熱の間隔が一定(周期的)

例:3週間ごとに高熱が3日間続く、などパターンがはっきりしていることもあります。

発疹や口内炎を伴う

発熱のたびに同じような発疹や口内炎が出る場合は、周期性発熱症候群などの可能性があります。

関節痛、腹痛

発熱とともに関節痛や腹痛を訴えることもあり、免疫系の病気が隠れていることも。

体重増加不良、元気がない

何度も発熱を繰り返すことで成長が阻害され、体重や身長が伸びないケースもあります。

考えられる原因

繰り返し風邪(ウイルス感染)

保育園や幼稚園で感染を繰り返しているケースもあります。頻繁に熱がでても、それぞれ完結していて、おおむね元気さが保たれているようなら心配ありません。頻度が高すぎると感じ場合はぜひご相談ください。

周期性発熱症候群(PFAPA症候群など)

周期性発熱症候群という、「周期的に」「同じようなパターン」で発熱する病気があります。扁桃炎、口内炎、リンパ節腫脹を伴うことが多いです。

扁桃腺炎

扁桃腺が大きいお子さんでみられることがあります。あまりにも頻度が多い場合には、扁桃腺をとる手術が必要になることもあります。

免疫不全症

生まれつき免疫が弱く、何度も感染症にかかるため発熱が繰り返されます。成長不良も併発する場合があります。

悪性疾患(白血病、リンパ腫など)

稀ですが、繰り返す発熱の背景に血液の病気が潜んでいることもあり、精密検査が必要。

ホームケアについて

発熱記録をつける

何日おきに熱が出るか、どんな症状を伴うかを記録すると診断の助けになります。

水分補給と休養

発熱のたびにしっかり水分をとり、体力の回復をサポート。

解熱剤は適切に使う

つらい時のみ使用し、乱用しないことが大切です。

栄養バランスを意識する

日常の食事からも体力をつけていく必要があるため、しっかりとカロリーを摂り、栄養バランスにも注意が必要です。

家族のサポートと受診タイミング

家庭で無理に様子を見るのではなく、パターンが出てきた時点で専門医へ相談しましょう。

治療方法

周期性発熱症候群への対応(PFAPA

ステロイド、抗ロイコトリエン拮抗剤、H2ブロッカーなどの薬や、扁桃摘出が有効なこともあります。

自己炎症性疾患

コルヒチンや生物学的製剤(抗IL-1抗体など)など免疫抑制薬を用いることもあります。

免疫不全症

予防的な抗生剤投与や、免疫グロブリン補充療法が行われることもあります。

感染症対策

繰り返す感染症が原因の場合は、感染予防と合わせた治療を行います。

必要に応じた専門医紹介

原因疾患が特定できた場合、小児免疫、リウマチ、血液腫瘍専門医との連携治療を行います。

よくあるご質問

Q:何回くらい発熱が続いたら病院に行くべき?
 A
:月2回以上を目安にご相談ください。特に周期的な場合は早めの診察が重要です。

Q:ただの風邪の繰り返しとの違いは?
 A
:周期性、毎回似た症状、合併症(口内炎、関節痛)がある場合は風邪以外の可能性が高いです。元気で咳と鼻水が繰り返す、という場合には風邪のことがほとんどです。

Q:どこまで検査する必要がある?
 A
:回数や症状により、血液検査から遺伝子検査まで幅広い検査が必要な場合もあります。当院で実施が難しい検査項目については、総合病院を紹介させていただきます。