箕面で子供の長引く鼻水なら【玉谷キッズクリニック】|小児科専門医が安心の医療を提供

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長引く鼻水

箕面で子供の長引く鼻水なら【玉谷キッズクリニック】|小児科専門医が安心の医療を提供

長引く鼻水について

「風邪が治ったはずなのに、鼻水だけずっと続いている
「黄色い鼻水が何日も出てるけど大丈夫?」
「アレルギー?副鼻腔炎?もしかして何かの病気では?」

お子さまの鼻水がなかなか治まらないと、「ただの風邪」とは言えないのではと不安になりますよね。特に園や学校に通っているお子さまの場合、繰り返す鼻水に「うちの子だけ?」と悩む保護者の方も多くいらっしゃいます。

このページでは、小児科専門医の視点から、長引く鼻水の原因や特徴、見極め方、ご家庭での対応、必要な治療の流れなどを丁寧に解説いたします。お子さまの体調管理の参考に、ぜひお役立てください。

治療の説明

鼻水は、体がウイルスや細菌、アレルゲンなどを外に出そうとして起こる自然な防御反応です。風邪の経過中にはよく見られるものですが、1週間以上続く鼻水には、ほかの病気が隠れている可能性もあります。

長引く鼻水の治療では、「鼻水を止める」のではなく、「原因を取り除く・改善する」ことが大切です。

  • ウイルス性:自然軽快が多いが、長引く場合は他の病気も疑う
  • 細菌感染(副鼻腔炎など):抗菌薬が必要なことも
  • アレルギー性:抗アレルギー薬や環境調整による長期管理
  • 解剖学的な問題(鼻閉・アデノイドなど):耳鼻科との連携が必要な場合も

診断方法

診察では以下のポイントを中心に、原因を見極めていきます。

  • 鼻水の性状(透明/白色/黄色/緑色など)
  • 鼻水が出ている期間(何日?何週間?)
  • くしゃみ、咳、発熱、目のかゆみなどの随伴症状
  • 鼻づまりの程度(口呼吸していないか)
  • 副鼻腔の圧痛や耳の症状の有無
  • 必要に応じて:鼻腔の視診、聴診、耳鏡による中耳炎の確認、血液検査、レントゲン、耳鼻科紹介など

 

こんな場合は必ずご相談ください

✓ 鼻水が2週間以上続いている
黄色や緑の粘り気のある鼻水が長く続いている
鼻水がひどく、夜中に何度も起きてしまう
口呼吸やいびきが続いている
鼻水とともに咳が長引いている(特に夜間)
耳を痛がる、触る、聞こえが悪い様子がある

症状

:透明でサラサラした鼻水が長引く

アレルギー性鼻炎や風邪の回復期に見られます。くしゃみや目のかゆみを伴うこともあり、日中は元気でも夜間に鼻づまりを起こしやすいです。花粉やハウスダスト、ダニなどの影響を受けていることも。

:黄色・緑の粘り気のある鼻水が続く

副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)や細菌性の感染症が疑われます。色が濃く、においを伴うこともあり、後鼻漏(鼻水がのどに垂れる)を引き起こして咳が出る原因にもなります。

:鼻水が原因の咳や喉の違和感

鼻水がのどに垂れて、咳を誘発したり、声がかすれたりすることがあります。特に就寝中や朝方に咳が強く出るのが特徴です。

:鼻づまり・口呼吸が続いている

長引く鼻づまりによって口呼吸になり、いびきや夜間の眠りの質の低下、食事のしづらさ、集中力の低下がみられることもあります。

:繰り返す鼻水・風邪様症状

鼻水が治まってきたと思ったらまた出てくるというパターンを繰り返す場合、アレルギーや免疫機能の未熟さ、保育園などでのウイルスの反復感染などが関係していることもあります。

ホームケアについて

:鼻水吸引の習慣化

自力で鼻がかめない乳幼児には、電動や口吸いタイプの鼻吸い器を使って、こまめに鼻水を除去してあげましょう。中耳炎や副鼻腔炎の予防にもつながります。

:室内環境を整える(加湿・清潔)

室内の乾燥は鼻水を粘くし、悪化させます。加湿器や濡れタオルを活用し、適度な湿度(50%ほど)を保ちましょう。また、ほこり・ダニ対策のためこまめな掃除を。

:水分補給を意識する

こまめな水分摂取で粘膜を潤し、鼻水や痰の排出を助けます。特に熱や咳があるときは脱水予防にもなります。

:鼻をかむ練習をする

2~3歳を目安に、片方ずつ静かに鼻をかむ練習をしましょう。ティッシュを鼻でふかせる「鼻吹きゲーム」(と、当院では名付けています)をすることで、鼻をかむ感覚を覚えることができます。

:睡眠時の姿勢を工夫する

鼻づまりで苦しそうなときは、枕を高めにしたり、上半身を少し起こした姿勢にすることで呼吸がしやすくなります。

治療方法

:抗アレルギー薬(抗ヒスタミン薬など)

アレルギー性鼻炎が原因の場合、くしゃみ・鼻水・目のかゆみを抑える薬を使用します。眠気の少ない薬も選択できます。

:去痰薬・粘液溶解薬

痰の多い咳や後鼻漏を伴う鼻水に有効で、鼻水をサラサラにし、排出を促進します。

:抗菌薬(副鼻腔炎・中耳炎など)

副鼻腔炎や中耳炎が疑われる場合には、必要に応じて抗菌薬を使用します。ウイルス性の風邪には不要ですので、慎重な判断が必要です。

:ステロイド点鼻薬

鼻づまりやアレルギー性鼻炎の症状を抑えるために用いることがあります。継続使用は医師の指導のもと行います。

:耳鼻科との連携治療

慢性副鼻腔炎やアデノイド肥大など鼻腔の構造的な問題が疑われる場合は、耳鼻科でのCT検査や処置が必要になることがあります。

よくあるご質問

Q:鼻水が2週間以上続いていますが、元気なら様子を見てもいいですか?
A
:元気があっても、副鼻腔炎やアレルギーの可能性もあるため、一度受診をおすすめします。

Q:黄色や緑の鼻水が出ています。抗生剤が必要ですか?
A
:必ずしも必要ではありませんが、長引く場合は細菌感染の可能性があるため、医師の判断が必要です。

Q:市販の点鼻薬を使っても大丈夫ですか?
A
:使用して大丈夫ですが、薬剤師さんの説明はかならず聞いてください。市販品で効果がない場合は、処方薬の調整を行いますので、ご相談ください。

Q:鼻水だけで保育園や学校を休ませる必要はありますか?
A
:熱がなく元気があれば登園可能なことが多いですが、咳や発熱を伴う場合は園の指示に従ってください。

Q:アレルギー性鼻炎は治りますか?
A
:完治は難しいこともありますが、薬や環境整備によりある程度コントロール可能です。年齢とともに改善する場合もあります。

長引く鼻水の裏には、風邪以外の原因が隠れていることがあります。鼻水が続いている=何かおかしいサイン、かもしれません。少しでも気になる症状がある場合は、どうぞお気軽にご相談ください。