プール熱|玉谷キッズクリニック【箕面市船場西の小児科】

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プール熱

プール熱|玉谷キッズクリニック【箕面市船場西の小児科】

プール熱の症状

プール熱の症状は、感染後5〜7日の潜伏期間のあとに現れます。主な症状には、高熱、ノドの痛み、結膜炎(目の充血)です。高熱になりますが、ぐったりする子はそこまで多くありません。しかし、発熱は平均4~5日は続き、長いと1週間熱が続くため、だんだんと体力がなくなり、次第にぐったりしていくことはあります。咳や鼻水を伴うこともあります。

プール熱の診断方法

プール熱の診断は、症状と周囲の感染状況をもとに、必要に応じて検査を行い診断します。発熱と両目の充血があり、ノドの奥が赤くなっている時にプール熱を考えます。さらに扁桃腺に膿がついているとプール熱の原因であるアデノウイルスの感染である可能性がグッと高まります。

検査は、ノドを綿棒でこすったり、目やにを採取して行います。5~10分ほどで検査結果が分かります。しかし、検査で診断が確定しても、特定の治療法があるわけではないため、痛い検査を行うかどうかについてはご家族の方と相談して決めています。

プール熱の治療方法

プール熱に対する特効薬は存在せず、治療は対症療法が中心となります。高熱がある場合は解熱剤を使用し、咳や鼻水がでているときには、それに対応するシロップやこな薬を処方します。目の痒みに強いときには、かゆみをやわらげる目薬を使用することもあります。重要なのは、十分な休養と水分補給です。熱が長引くことがほとんどですので、体力を温存・回復させるために、必要な処方薬がそろっていれば自宅でゆっくり休むことが最も効果的な治療法と言えます。

プール熱の合併症

プール熱自体は通常、4~7日で回復しますが、まれに重症化することがあります。特に、アデノウイルスによる感染が原因で起こる肺炎や脳炎などの合併症は、発症することは極めて稀ですが、小さな子どもにとっては非常に危険です。意識がおかしい、けいれんが起こる、呼吸困難な状況ある、といった異常な症状が見られた場合には、直ちに医療機関を受診してください。らお気軽に外来でお尋ねください

プール熱の注意点

感染対策

プール熱の予防には、手洗いが効果的です。原因となるアデノウイルスにはアルコール消毒はなかなか効かないため、石ケンで手洗いする必要があります。自宅では、タオルなどを共用することで感染をするのでタオルを分けたり、発症した子は100円ショップやスーパーなどで購入できるペーパータオルを使う、などの対策で感染を広げにくくできます。

 

登園・登校基準

目の充血や、熱が下がってからまる2日間経過して元気であれば登園、登校ができるようになります。

当院のプール熱の対応

当院では、プール熱が疑われる患者様に対して問診・診察を行い、必要に応じて検査を併用して診断を行い、必要な薬剤を処方させていただいています。経過が長くなりやすいことや、目の症状は目立つことから不安になられる親御さんも多いので、丁寧に説明させていただきます。

 

プール熱の症状が見られた場合や、ご不安な点がありましたら、遠慮なくご相談ください。プール熱に限らず、季節性の感染症には注意が必要です。各感染症の治療法や、感染予防のための日常生活での注意点など、ご不明な点がありました