マイコプラズマの検査は何があるの?3種類の検査を紹介
最近、マイコプラズマが流行していることは、報道で聞かれた方もあるかもしれません。
(当院も、関西テレビのnewsランナーに少し出させていただきました)
マイコプラズマの検査にはいくつか種類があります。
今回は、3つの検査について紹介します。
マイコプラズマ迅速検査
コロナやインフルエンザのように、その場で検査をして、その場で結果が出る検査です。
のどを綿棒でぬぐい、それを検査にまわしていきます。
キットのメーカーによって違いますが、おおむね15~30分ほどで検査結果が分かります。
その場で検査結果が分かるというメリットはありますが、精度は落ちます。
取り扱い説明書にあたるものの説明だと、90%以上の感度はあるようですが、体感的には70~80%ぐらいの印象です(データをとったわけではないので、あくまで体感として、です)。
マイコプラズマLAMP法
LAMP法(らんぷほう)という検査があります。コロナウイルスで有名になったPCRと似ていて、遺伝子を増幅することで検査をしていきます。
LAMP法は、PCRとほぼ同等レベルであるにも関わらず、PCRより早く結果が分かるというメリットがあります。
デメリットとしては検査会社に提出して検査をするため、結果が分かるまでに3~4日かかるということ、すでに抗生剤治療をはじめていると結果が陰性になりやすい、ということが挙げられます。
検査に時間がかかるというデメリットはありますが、感度が十分であることからは、個人的には一番良い検査ではないかと考えています。
血液検査(マイコプラズマ抗体)
血液検査が、マイコプラズマの検査としてはもっとも確実です。病原体に感染すると体の中には抗体というものができますが、その抗体が増えてきているかどうかをみて判断をする検査となります。
血液検査で抗体を調べる時のデメリットは、検査確定までの時間です。
通常、1度採血をして、さらに2~4週間後に再度血液検査をして、2つの数値を比較して一定以上変化しているかをみます。
精度がもっともよい検査とはなりますが、非常に時間がかかります。
マイコプラズマには、どの検査がおすすめ?
現在、当院では、マイコプラズマLAMP法を中心に検査を行っています。
マイコプラズマが流行していることもあり、迅速検査キットが不足し注文してもなかなか入荷がないことも理由ですが
LAMP法の方が、時間はかかりますが、やはり感度が高いです。
検査キットが十分にある場合は、どうしても急ぐ場合やあまり受診できない方は迅速検査キットで検査を行い、基本はLAMP法でしっかりと調べるということをしております。
マイコプラズマかな?と思ったらお気軽にご相談ください。
マイコプラズマが流行している!と聞くと不安になられることも多いと思います。
結果的にカゼという方も少なくありませんが、ご心配な時はぜひご相談ください。