【2026年2月より保険診療で使用可能】水いぼ治療薬「ワイキャンス」について
玉谷キッズクリニックです。
水いぼ(伝染性軟属腫)は、お子さんによくみられるウ
イルス感染症です。自然に治ることもある一方で、半年以上続いたり、長い場合は2〜3年かかることもあります。
「そのうち治る」と言われても、
〇どんどん数が増えていく
〇かゆくて掻き壊してしまう
〇兄弟やお友だちにうつる
〇見た目が気になる
といった理由で、早めに治したいと考えるご家庭も少なくありません。
これまでの治療は、
〇ピンセットで取る摘出術(即効性はあるが痛みが強い)
〇自費での外用クリーム治療
が中心でした。
そして2026年より、水いぼに対する新しい治療薬「ワイキャンス」が保険診療で使用可能となりました。
今回は、その治療内容と特徴について詳しくご説明します。
ワイキャンスとは?

治療の仕組み
水いぼに薬液を塗る
↓
軽い炎症反応を起こす
↓
水ぶくれを形成する
↓
自然に破れて、ウイルスが排除される
あえて局所に反応を起こすことで、体の免疫反応を利用して治していく治療法です。
治療の流れ
■ 3週間に1回、医師が施術
ワイキャンスはご自宅で塗る薬ではありません。
3週間に1回、医師が院内で塗布します。
■ 当日の注意点
〇来院前に入浴を済ませてください(当日、入浴されない場合は不要です)
〇塗布後5分間はそのまま待機します
〇当日は入浴できません
〇翌日から通常通り入浴可能です
塗布当日は薬液をしっかり作用させるため、
入浴は控えていただきます。
対象となる方
〇6歳1ヶ月以上のお子さん(当院での目安)
〇塗布後5分間じっとしていられる方(塗布時間を含めると20~30分かかります)
が対象となります。
薬液が広がらないようにするため、一定時間動かずにいられることが必要です。
効果について
臨床データでは、
〇約2か月で40%の人で水イボが完全消失
〇約半年で90%前後の人が完全に治癒
と報告されています。
完全に消失しなかった場合でも、多くは数が大きく減少していることが期待できます。
残った少数の病変については、
〇自費の外用クリーム(mBFクリーム)
〇摘出術(数が少なければ負担は軽減。皮膚科で相談)
を併用することで、トータルの痛みや費用負担を抑えながら治療が可能です。
ワイキャンスの位置づけ
水いぼは自然治癒も期待できる疾患です。必ず治療が必要というわけではありません。
しかし、
〇長期間続いている
〇かゆみが強い
〇数が増え続けている
〇摘出は避けたい
といった場合には、
保険診療で選択できる新たな治療法として有効な選択肢になります。
治療をご希望の方へ
まずは一度、
〇治療内容
〇メリットと注意点
〇お子さんに適しているかどうか
を丁寧にご説明いたします。
そのうえで、実際の治療日を決めていきます。
水いぼ治療には「待つ」という選択もありますが、新しい選択肢が増えたことで、より柔軟な対応が可能になりました。
ご希望の方は、どうぞご相談ください。

